2010年7月15日木曜日

北アルプス 雨の五竜岳から唐松山荘へ












  北アルプス 夏山Ⅱ

            雨の五竜岳から唐松山荘へ


  雨です。最悪!五竜岳へ登るぞと自分に言い聞かせるが、疲れた体から色よい返事は聞こえてきません。友らは、黙々と支度をしています。五竜山荘の出口で待っている二人。顔を濡らす雨、ハイマツを見ながら登ります。1時間もすれば頂上だと言い聞かせながら登ります。暫く行くと目の前に何、こんな吹き曝しの崖淵に!思わず顔がほころびます。ウルップソウか本当にウルップソウかウレシイ、アルペン踊りを踊りましょうの心境♪ラーララ~ラ♪ラララ、本州では八ガ岳、白馬岳周辺でのみ見られるそうです。


  ぼやっとした残雪と山肌、モヤが視界を狭めます。岩稜が一層厳しく見えます。三点確保で慎重に登ります。頂上が見えますの声、足が運びます。だが残念、八峰キレットの分岐、でも僅かで頂上でした。何も見えませんが登頂です。嬉しそうな二人。これで無事に帰ったら五竜山荘で頂いた『日本百名山五竜岳登頂認定証』に日付と名前を入れようと。


  五竜山荘に戻り、休憩です。濡れた衣類やザックの手入れをして唐松山荘へ。五竜山荘周辺にも花々が咲いてます。ハクサンイチゲミヤマダイコンソウ確りと咲いてます。ハイマツ沿いの道を歩きます。あらら雷鳥ではありませんか。見守る三人。もう夏毛の雷鳥、胸ドッキン感動です。ハイマツの中に姿を消しました。暫く多少の上り下りがありますが楽な道程です。


  その内様子が変です。厳しい岩、谷沿いに見える残雪、大きなシュルント、岩、岩稜が続きます。岩稜に刻まれた登り降りの厳しい道筋、絶壁の岩稜を足が竦みます。そして急登、何時まで歩いても前方は壁です。黒糖をもらい頑張ります。横殴りの雨、先が読めません。一人ダウンです。多少雨が凌げる窪地で休憩です。風がありますが、寒くなく助かります。でも何とか登り切りました。今度は楽です、下りが続きます。突然、モヤの中に山小屋が見えます。デッカイなー!、唐松山荘です。


  急ぎ、山荘に入ります。着替えます。びしょ濡れの衣類やザック、靴など乾燥室へ。ホットします。厳しい山行が嘘のようです。興奮しているのでしょうか軽い昼食を食べながら談笑が続きます。小休止しているお隣さんから注意が!失礼しました。談話室へ、ダウンした一人からコーヒーとポッキーの差し入れ、美味しいコーヒーと甘いポッキーが疲れを癒します。この山荘、建て替えられたのか、綺麗です。トイレは水洗で洗面もあり設備は充実しています。女性受けする山小屋です。それより、私たちはフレンドリーなスタッフとのさり気ない会話や気遣いが、仲間との山行をより楽しくしてくれました。ありがとう。あした天気になぁ~れ!?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ウルップソウとは、そんなにも局地的で珍しい花なのですか!?そういうことも知っていると、雨の中の登山も、より一層疲れが癒されるかもしれませんね。だんだん楽しみになって来ました。明日、晴れるといいですね。

匿名 さんのコメント...

ウルップソウとは、そんなにも局地的で珍しい花だったのですか!?知りませんでした。そういうことも知っておくと、雨の中の登山もより一層、疲れが癒されるかもしれませんね。先が、だんだんと楽しみになってきました。明日は、晴れるといいですね。ところで、『日本百名山五竜岳登頂認定証』とは、いったい、どんなことが書いてあるのでしょうね。次回も楽しみにしています。