2011年7月31日日曜日

唐松岳からの御来光、そして不帰嶮、天狗の頭を経て、白馬三山へ


八方尾根から唐松岳、不帰嶮、天狗の頭、白馬三山、

       小蓮華山、白馬大池、乗鞍岳、そして栂池へ

     その2 唐松岳からの御来光、そして不帰  
       天狗の頭を経て、白馬三山へ

  朝4時ごろ目を覚ます。お天気が気になる。唐松岳の山頂から御来光を見て白馬岳まで歩くぞ!と気合を入れて起き出す。支度をして外へ、朝飯は弁当を作ってもらった。
 剣が見える、お天気は良さそうだ。身も心もウキウキ、今回は御来光見えるよね!キットね…。期待しながら頂上を目指す。山小屋から頂上まで20分ほど、御来光見るには近くて良いね。山頂には、すでに10人ほど御来光を待っている。私も待つ、日の出時間は4時35分ごろである。
 待つ時間は長いー。段々空が明らんで、紅く染まって行く。でもお日様は出てこない。あれ、お日様、乙妻山の脇から、何だか変な出方である。恥ずかしそうに出てきたぞ。神秘的な日の出だ!

…!神秘的な御来光!
 御来光だ。何だか心が洗われる。漸く見れたね。震災以降の心の思いを願う。ただ見惚れる。
御来光の神々しさ
 朝明けの山々が見える。遠くには槍ヶ岳、剣岳も…。
 

遠くに朝明けの槍ヶ岳が…

剣岳も朝明け
 さあ、朝飯だ。弁当をひろげる。お日様見惚れながらの弁当、美味しい。これから歩く、不帰の峰々も朝日で染まっている。中々厳しそうだね、長丁場だし、昼ごろには白馬鑓ヶ岳まで行けるかな!
 
これから歩く不帰の峰々
 5時10分、唐松岳頂上スタート。いよいよ不帰の峰々だ。一寸、風が強いのが気にかかる。降って行く、クサリ場が数箇所あるが、確り整備されている。慎重に歩を進める。チングルマ、今回の山行では珍しいゴゼンタチバナが咲いている。
厳しそうな不帰の峰々

チングルマが咲いている!
ゴゼンタチバナも…
こんなクサリ場を降りてきた

ブリッジも
ここが不帰嶮!?
  何とか不帰の峰々、不帰嶮を過ぎ、ホットする。でも、目の前には、天狗の大下りが待っている。おまけにこちら側からは天狗の大登である。

天狗の大下りを登る、一寸厳しいな!
 ただ、ひたすら一歩一歩登って行く。これが山登りかな!?山の花々が心を癒してくれる。オダマキだ。気品があるね、素敵だ。

素敵なオダマキ
 1時間ほどで大下りを登り切る。振り返る、この大下りを登って来た。

大下りを登り切る
 この先は、歩き易そう。天狗の頭は、まだ先だ。可憐なコマクサ、何回見ても 山にきて良かったなと思う瞬間だ。
天狗の頭はまだ先
可憐なコマクサ
 天狗の頭に着きました。頭の先に、漸く白馬鑓ヶ岳が見える。白馬三山に向うぞ!

天狗の頭

ここから白馬鑓ヶ岳が見えるようになった
 天狗山荘に着きました。ここで一休み。窓に『なでしこ』優勝の張り紙!やったね、アメリカに勝ったんだ。何だか疲れがとれるね。山荘の目の前は雪渓、登って右へトラバースして登山道に出るんだ。
天狗山荘
 雪渓を抜け登山道に出るとウルップソウのお花畑だ。沢山咲いている。咲いているのは北海道、八ヶ岳と白馬位らしい。珍しいんだ。

ウルプソウ
 鑓温泉の分岐まで来た。雪渓を鑓温泉へ下っていく登山者が見える。谷への斜面に黄色い花々、お花畑だ。これから白馬鑓ケ岳への登り、予定通り、昼ごろには頂上に着きそうだ。



白馬鑓ヶ岳2,903m
 白馬鑓ヶ岳頂上だ。ここで昼飯だ。杓子岳方面を見ながら弁当を頬張る。腹減ったし美味いね。今度は杓子岳を目指し、降って行く。鳴き声が、ライチョウの鳴き声だ。親子づれだ。可愛いね。

杓子岳かな!
可愛いライチョウの親子づれ

 暫く歩き、杓子岳山頂への分岐を山頂に向う。疲れているせいか、だらだらした登りはキツイね。この山、崩落しているのかな。頂上近くの登山道の直ぐ脇は抉れた谷だ。怖いね。杓子岳山頂に着きました。
杓子岳2,812m
 あとひとつ、白馬岳に向う。時々ガスる。一瞬にして白馬岳が見えなくなる。午後になるとお天気崩れるな。兎に角、白馬山荘まで行って様子を見るか。アズマギクかな?大雪渓の分岐まで来ました。白馬山荘は目の前です。大きな山小!?屋、要塞のようだ。

アズマギク

右は大雪渓

大きな山小!?屋、白馬山荘
 白馬山荘に着いた。ガスるし、風も強くなった。一寸、様子見の休憩だ。ここから白馬岳山頂まで20分ほどだ。荷を降ろし、様子を伺う、風が強いが行けそうだ。登り始める。途中ガスるが、登る。頂上に着きました。明日の三国境への道筋を確認し、頂上から大雪渓を俯瞰する。雨が気になり急ぎ下山する。山荘に着くとガスり、ポツポツと雨が降り始める。この山荘レストランがあるんだ。中に入り、生ビールを注文、お疲れさん!生ビールで乾杯だ!

やっと着いた白馬岳2,932m

大雪渓が真下に見える
 《参考タイム》 2011.7.18

   唐松山荘4:05―4:22唐松岳山頂5:10―不帰二峰南峰5:56

   ―不帰二峰北峰6:11―不帰嶮6:25―不帰一峰の頭7::23―

   天狗の大下り〈下〉8:00―天狗の大下り〈上〉9:02―天狗の頭9:50

   ―10:15天狗山荘10:26―鑓温泉分岐10:59―11:50白馬鑓ヶ岳

   12:10―杓子岳13:17白馬岳・雪渓分岐14:40―14:55白馬山荘

   15:32―白馬岳15:45―白馬山荘16:03





2011年7月24日日曜日

八方尾根から唐松岳へ

  八方尾根から唐松岳、不帰嶮、天狗の頭、白馬三山、
         小蓮華山、白馬大池、乗鞍岳、そして栂池へ

   その1   八方尾根から唐松岳へ


 梅雨明け10日は、お天気が良い、安定していると云われているが、今年は安定しない、午後になると雨になり雷様の登場だ。山の上の方でゴロゴロ鳴っている。こんなお天気や仲間との日程調整も上手くいかず、山行への思いも沈滞気味だ。7月17日の朝、重い腰を上げ、車で八方口の第5駐車場へ、う~わ!車で一杯だ、三連休だ。何とか駐車。ここからゴンドラアダムの乗り場まで歩く。

 大町の柏原新道から糸魚川の親不知まで、歩くことを計画。勝手ながら大糸アルペントレイルと称して歩を進めている。去年、唐松岳まで歩いているので、今回は17日から19日の3日間で、唐松岳から白馬岳の先の三国境まで繫げる。

 初日の17日は、ゴンドラアダムとリフトで八方山荘まで上がり、八方尾根から唐松岳へ向う。お天気は曇り、雨が降らなければ良いが、雷様も御免だ!山並みも見えない最悪である。


ニッコウキスゲが出迎え
 でも、最後のリフト乗り場手前で、ニッコウキスゲが咲いている。嬉しいね。こんなお天気だが、可憐な花々との出会いが楽しみだ。


雪渓沿いを歩く、三連休の中日、人が多い
 雪渓から心地よい風が、涼風だ。暑い最中、助かる。

ようやく八方池が、その先の白馬三山は見えません
 八方池でお昼だ。快晴なら白馬三山が見えるんだがな~残念!?昼飯を食べていると白馬三山の山並みはみえませんが、辛うじてかすかに大雪渓が見えてきました。

八方池から大雪渓がかすかに
  八方池周辺には、いろいろな高山植物が咲いている。

可憐なチシマキキョウ


珍しいタカネノイバラ
 昼飯も終わり、出発だ。この尾根を登る。約2時間ほどで唐松山荘だ。こんなお天気だから早めに山小屋に着きたいね。雷も怖いしね。頑張れ!

残された八方尾根を登る
 コバイケイソウが咲き始めました。キヌガサソウも、立派なキヌガサソウだ。

コバイケイソウが咲き始めました

立派なキヌガサソウだ
 あの丸山が見える。一年振りだ。丸山の手前は雪渓だ。行けそうなので、アイゼンを着けずに登る。小屋まであと1時間ほどか。

あの丸山の手前は雪渓だ
 大きな雪渓の斜面が見える。最後の詰めだ。幸い登山道は雪で覆われていない。もう直ぐだ、頑張って登る。ようやく唐松山荘に着いた。時間も早い、立ち寄らず唐松岳を目指す。

今夜泊る唐松山荘、大勢泊るのかな!
 唐松山荘を抜けると、砂礫にコマクサが点々と咲いている。

可憐なコマクサ、ここまで咲くのに長い年月が…
 唐松岳の全容が見える。頂上を目指す。

唐松岳2,696m
 暫く行くと唐松岳の右側に、明日登る不帰の峰々が見える。

不帰の峰々

 唐松岳2,696m登頂だ。チョッピリ疲れたかな!

登頂、記念写真をパチリ

 小屋に戻り、外で生ビールなど飲みながら、お天気なら剣が見えるんですがねなどと隣の人と雑談しながら過ごしていると唐松岳の雲間から夕焼け小焼けが、明日天気にな~れ!

夕焼け小焼けの唐松岳

 《参考タイム》 2011.7.17

   八方第五駐車場9:40―ゴンドラアダム乗り場10:00―八方山荘10:57
   ―八方池12:00〈昼食〉12:20―丸山13:35―唐松山荘14:30―
   唐松岳14:30

2010年11月22日月曜日

大峰高原七色大カエデは何処!?

信州デスティネーションキャンペーン

      大峰高原七色大カエデは何処!?

 外はお天気、小春日和だね。カミサンが遊びに来た時、信州デストネーションキャンペーンガイドブックをもらってきた。何だか良く分からないキャンペンだが、ガイドブックは良く出来ている。信州の魅力を特別企画はじめ道、歩く、食、温泉、歴史、観光…など多彩な切り口でこれでもかと満載。表紙は岡本太郎さん絶賛の万治の石仏。

信州これでもかキャンペーンガイドブック
  パラパラと頁をめくると大峰高原の七色大カエデが目に留まる。前々から一度見てみたいと思っていたカエデ、天気は良いし行こう!でも気になる。カエデは落葉樹、今日は11月21日、まだ葉っぱ付いているかな…。


素敵なカエデだ。見たい!
  
池田町へ車で向う。そして、大峰高原への登り、初めてだが、案内では、わりと直ぐのところに大カエデがあるはずだが…。大カエデは何処!?その内、左手に爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳が一望。車を止めて写真を撮る。9月に登った山々だ。良いね。良い見晴らしだ!
  同じく写真を撮ってる人に大カエデのことを尋ねると『一寸戻るようだね!葉っぱはもう付いてないよ。』とのこと。案の定落葉しているか。Uターンだ。それでも見てみたい!

爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳が一望
 綺麗に落葉している。見過ごしたんだね!道路から直ぐ傍に、樹齢250年のカエデが葉っぱはひとつも付いていない。残念。。まぁー、これも良いか…。来年はもっと早く来るからね。

綺麗に落葉している大カエデ

樹齢250年!!

 四季の移ろいて、ボーっとしていると見過ごしてしまうんだね。確り受け止めないとね。反省!でも、四季の移ろいの中でボーっとしているのが好きな私。ガッカリして駐車場で一休み。オォっと目の前に紅葉、カエデが、まだ葉っぱを付けている。二本も!!

まだ葉っぱを付けているカエデだ!

綺麗だね!

カエデの落ち葉の絨緞

素敵な紅葉
 帰りは、八坂を回って帰ろうかな!お天気は良いし、鷹狩山へ立ち寄って行こう!坂道を下っていくと北アルプスが良く見える。すっかり雪化粧だね。鷹狩山の頂上の展望台からも北アルプスの山並みが…。

八坂へ降る途中の北アルプスの眺め

鷹狩山展望台からの北アルプスの眺望